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発達障害作業療法学実習の振り返り~子どもの発達を学んだ幼稚園実習

作業療法学専攻
本科目は、3年生前期に開講しています。2年生後期に開講している発達障害作業療法学と作業療法評価学実習Ⅲ(発達領域関連評価を学ぶ科目)を土台に学ぶ実習科目です。発達障害作業療法学で子どもの発達を学び、評価学実習Ⅲで発達をどのように捉えるか(評価するか)を学びます。そのプロセスで、同じ法人の友愛幼稚園に半日間に行きます。そこで子ども達と一緒に遊び(遊んでもらい?)、3歳~5歳の幼児の発達を体験観察し、振り返って子どもの発達について考察します。現3年生は、よほどその経験が楽しかったのか、また行きたいと教員にリクエストしていました。

そこで、今年度からカリキュラムが新しくなったことを機会に、再度友愛幼稚園で実習させていただくことにしました。今回は、子ども達に遊んでもらうのではなく、子ども達に遊びを提供してそこでの体験を振り返り、子ども達へのアプローチ方法、遊びを通して見える子どもの発達を学ぶ機会にすることとしました。

実習は、4歳児のクラスに入り、担任の先生方にご提案いただいた遊びの中から学生たちが選択し、そこに工夫を加えて行いました。フルーツバスケットやじゃんけん列車、猛獣狩りなど一度はやってみたことのある遊びばかりでしたが、相手は子ども達です。大人とは違います。楽しく遊ぶつもりが泣き出す子どもや遊びに加われない子どももいて、学生たちは大慌てで対応していました。まさしく体験を通して、“子ども”を学んでいました。学生達には1回きりでしたが、5人1組を毎回2組で計3回訪問させていただきました。レンゲ組スミレ組の先生方と子ども達には多くのことを学ばせていただきました。

  

    


また本科目では、体験を通してもっと子どもの発達を学びたい有志に向けて、1,2歳児の保育場面への参加体験の機会を設けました。協力していただいた施設は、仙台市八木山にある学校法人仙台こひつじ学園認定向山こども園です。他の授業で作成したフェルトのおもちゃを寄付させていただいたご縁で実習を引き受けていただきました。言葉でのコミュニケーションがまだ難しい乳幼児と触れ合う機会を通して、意図を汲み取ることの大切さや寄り添う姿勢を学んだとの感想が聞かれました。

    

初めての実習を行い、たくさんの学びが学生にも教員にもありました。このような機会を提供していただいた2つの園に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。