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【作業療法学専攻】2021年度第3回オープンキャンパス開催報告

作業療法学専攻
今年度第4回目のオープンキャンパスを開催しました。

【オープンキャンパスの流れ(完全予約制で午前、午後に開催)】
前半:作業療法士の仕事の説明、体験授業
後半:専攻の説明、学生とのフリートーク
(希望者は1回目(2回目)の育成塾へ移動)

〇体験授業 「認知症高齢者を支援する作業療法」
認知症は「老化」にともなう病気の一つです。記憶を障害し、その人らしさを奪ってしまうことがあります。進行すると、「やりたいことができない」「話していることを忘れる」「間違いが多くなる」など日常生活に支障をきたします。

作業療法士はこのような方に対して趣味や仕事などの馴染みの作業、意味のある作業を共に探し、対象者と共有していきます。

今回の作業体験は「折り紙での朝顔作り」です。
この作業活動のポイントは、
  ①折り紙という誰しもが経験したことのある作業であること、
  ②学生が支援しながら(お手伝いしながら)活動できることです。


説明や声掛けの仕方で、不安になったり、気持ちや焦ってしまうことがあることを感じてもらったうえで、「折り紙」という馴染みのある作業に取り組んで頂きました。馴染みの作業を、いつでも助けてくれる人(学生)がいる環境にしたことで安心して取り組むことができたようです。環境を整えることも作業療法士の支援の手段であることを体験して頂きました。

〇専攻の説明
昨年はコロナ禍での就職活動となりましたが、例年並みの求人数でした。病院説明会への参加が困難な場合は、オンラインでの就職説明会が開催されています。昨年度の就職状況についてはこちらです。

また保護者の方ともお話をさせていただきました。1年次に基礎科目として、基礎物理学、基礎生物学などの必修科目が開講されます。高校の時に学習していない、あるいは苦手な方もいらっしゃると思います。2年次以降の基礎医学の授業へつなげていけるよう、物理学、生物学を学んでいきます。

〇学生とのフリートーク
4年生4名に支援してもらいました。オープンキャンパスで司会、学生生活について紹介してもらいました。定期試験のこと、実技試験のことなどを経験をふまえながらお話をしました。


今後は8月21日、9月5日にオープンキャンパスが開催されます。体験授業では、今回とは異なる作業を用いて、作業療法の効果を体験できます。今回参加された方もぜひご参加ください。作業療法に関する新たな発見があるかもしれません。

【次回の予告】
8月21日 「こころと体を元気にする作業療法を体験しよう」
手芸や工作等を作業療法では治療に用います。作品を作る楽しみや、完成した達成感が『こころ』を元気にします。最近の研究では、作業活動が脳の働きに影響を与え、運動療法のように機能改善をもたらすこともわかってきました。簡単な創作活動後、『こころ』と『体』にどんな変化が起こるのか、実験してみましょう。